満月通信(2023・夏)
- 優馬 土屋
- 2023年8月15日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年8月26日

kiss the gambler の”ジンジャー”という曲を歌いながら椅子に座っている。
真ん中あたりで聞こえてくるピロピロはLes Paul & Mary Fordの”Whispering”に似ている。この音はどこからやってくるのでしょう。耳を抜けていく人間っぽくない囁きが気持ち良い。雨音のように止められない。

胸の中のざわざわは、星座を見ながらしずめてみる。左右対称ではないけどバランスがある。溶けた飴は再びかたまる。当て所もなく細道に出ると蓋のない穴に導かれる。

布団脇にあるランプをつけたり消したりしていたら、右手の皺についた絵の具の跡が文字に見えてきた。
「ㄓ」『 部屋の天井に,電気を設置するのだ ㄓ 真ん中の部屋にも,寝る部屋にも ㄓ 夜が来ると絵の具の色,わからないから ㄓ 偶然に期待しすぎているんでしょう?』

咲いた朝顔の数を数えて家を出る。プールで親友と仲直りする。洗濯物を干しながら、真夏の太陽を睨み返す。
急いで洗濯物を取り込む。ひと息ついて、チョコモナカジャンボを買いに行く。セブンティーアイスに変える。折れた傘では頼りない。
いつの日かわからないけど、そうめんの色付きばかり食べるのもやめ、太陽の匂いの正体を知ることになる。
お・わ・り

寒い季節の千葉の写真。TWIN PEAKSのオープニングが聴こえてきた。
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